発売当初から現在に至るまで、人気ナンバーワンを誇るのが、デイトナです。
ここ最近では、若者からも注目され、誰もが憧れる腕時計として挙げられています。
定価よりも遥かに高い相場で取引されており、ステータス性を感じられること、ロレックス唯一のクロノグラフモデルという優位性があることなどから特に人気があるといわれています。
「ロレックス」がクロノグラフの製作を始めたのは1920年代のことです。
当初は一般的なケースに他社の製造したクロノグラフムーブメントを搭載していました。
1933年には「デイトナ」の全身となる「コスモグラフ」と名付けられた時計が誕生しました。
1963年、後に「キング・オブ・クロノグラフ」と称される「コスモグラフ デイトナ」が発表されました。
その背景には、1959年にフロリダにオープンしたサーキットの「デイトナ・インターナショナル・スピードウェイ」のオフィシャルタイムピースを務めたことがあります。
そのことからモータースポーツとの関係性が強まり、既存モデルの「コスモグラフ」に「デイトナ」の名を組み合わせて「コスモグラフ デイトナ」が誕生しました。
「デイトナ」はその名の通り「宇宙」と「モータースポーツ」をコンセプトに開発された「ロレックス」のスポーツコレクションモデルです。計測機能のクロノグラフを搭載していて、
ベゼル上にタキメーターを配したデザインが特徴的で、表記も200までとなりました。
よりカーレース用モデルとして生まれ変わった「コスモグラフ デイトナ」は、発売当初の売れ行きは思わしくなかったのですが、
モータースポーツ人気もあり1960年代後半頃から徐々に認知されるようになりました。
1988年代まで製造された「デイトナ」にはバルジュー社製手巻きムーブメントが採用されています。
手巻きの「デイトナ」は現在ではアンティークロレックスの最高峰として時計愛好家から支持されていて、中古市場で1000万円前後の高額で取引されています。