ロレックスのドレスウォッチライン、チェリーニ。
ロレックスといえばデイトナやサブマリーナ、エクスプローラーシリーズなど、スポーツウォッチが主流となっています。
一方のチェリーニはドレスウォッチとして製造されてきた、エレガンス×クラシカルシリーズ。
とりわけそのデザイン性で高い評価を獲得していますが、スポーツの影に隠れがちなことも事実です。
しかしながらチェリーニを手にして、ひとたびその虜になった方は少なくありません。
ロレックス チェリーニは1928年~1929年頃に誕生しました。
その名前はイタリア・ルネッサンス期の彫金・彫刻家として知られる「ベンヴェヌート・チェッリーニ氏」にちなみます。
ベンヴェヌート・チェッリーニ氏はエレガントで美しい作風で知られており、ロレックスはそんな氏の作品のようなコレクションを志向してチェリーニをスタートさせたのでしょう。
チェリーニのコンセプトは「クラシシズムと不変のエレガンス」。
現代のロレックスとはかなり違った路線であることがここでも分かります。
チェリーニの名前の由来となっている彫刻師、ベンヴェヌート・チェッリーニは自叙伝も記した人物で、当時のイタリア風俗が自由奔放に記されています。
その破天荒な人生はベルリオーズによってオペラにも描かれました。
ロレックスのチェリーニは、そんなチェッリーニの名を冠するに相応しいデザインが特徴です。
チェリーニの魅力は華やかで感性に訴えかける美しさに満ちた意匠と、力強くきらめく個性。素晴らしい作品を残したチェッリーニや、彼を描いたロマン派のオペラそのものです。