OMEGA スピードマスター トリプルカレンダーを買い取らせていただきました。

オメガの歴史は1848年まで遡ることができます。

当時23歳だったルイ・ブランがスイスに時計の組立工場を設立したところから始まります。

設立当時の社名はオメガではなく、「ルイ・ブラン・アンドフォルズ」でした。

当初生産していたものはガキ巻式の懐中時計を生産していましたが、後に彼の息子2人を経営に加えることで大きな転換点を迎えます。

1889年には年間製造個数10万本とスイス最大の時計メーカーに、1894年にはオメガ19ライン・キャリバーを開発し、後の時計業界に大きな影響を及ぼしています。

このキャリバーは当時の時計技術の中でも最高峰を言われ、究極を意味する「オメガ」と命名されました。

その後、社名に「オメガ」を取り入れ、「オメガ・ルイ・ブラン・アンドフォルズ社」、更に後に「オメガ」と社名を変更し現在に至ります。

時計に詳しい方はスピードマスターと言えばNASAの宇宙活動を思い浮かべる方が多いと思いますが、当初はカーレース用の時計として売り出されていました。

スピードマスターの「スピード」はこのためですね。

スピードマスターと言う時計の魅力語るうえで外せないのがこのNASAとの関係性です。

ではなぜカーレース用に作られたはずの時計が宇宙と関係するのか、それは当時の時代背景に関連しています。

当時冷戦真っ只中の1957年~1975年で米ソ宇宙開発が激化しており、NASAは宇宙環境でも耐えうる機械式時計を募集しました。

多くの時計メーカーがエントリーするも、数々の厳しいNASAの試験に合格したものはオメガのスピードマスターのみとなりました。

この試験を突破したスピードマスター、実は宇宙専用に作られたものではなく一般的に流通していたものがたまたまNASAの職員の目に留まり、

試験にかけられ突破したと言われており、当時からの時計に対する堅牢さと信頼性がうかがえます。

1966年にはNASAから正式に発注が行われ、それ以降に作られたスピードマスターの文字盤には「PROFESSIONAL」の文字が印字されています。