インゴットとは、金属の不純物を取り除き、鋳型に流し込んで固めたもののことです。鋳塊(ちゅうかい)とも呼ばれます。
「インゴット=金の延べ棒」のイメージが強いかもしれませんが、実際には金以外の素材もインゴットに加工されることがあります。
「インゴット」とよく混同されるものとして「地金」が挙げられます。
地金とは、おもに「保存できるようにまとめた固体の金属」を指し、場合によってはインゴットと同一視されることもあります。
また、ジュエリーなどに使われている金属部分を地金と呼ぶこともあるでしょう。
資産運用の意味合いが強いインゴットに対し、地金は素材としての意味合いが強く、「金地金」や「プラチナ地金」など、金属の名称を付けて呼ばれることもあります。
これらは、インゴットのようにきれいな形に整形されていないこともあります。
そのため、形が整っていないものでも、金属の塊であれば地金と考えてよいでしょう。
なお、数種類の金属が混ざった「合金」のものは合金地金と呼ばれます。細かい成分については日本工業規格(JIS)で定められています。