ダイヤモンドは天然石のため、ひとつひとつの石に個性があります。
それぞれのダイヤモンドの品質を決定付けるため、1950年代にG.I.A(米国宝石学会)という鑑定機関がダイヤモンドの品質を決める基準である4Cを定めました。
職人の腕次第で品質が変わるのはカラットとカット。
原石から削りだす技術やミリ単位で研磨し理想のプロポーションを作り出す後天的な要素です。
先天的な品質はカラーとクラリティとなります。
カラーもクラリティもダイヤモンドが構成される際に生じる要素となります。
そのため、先天的評価であるカラーとクラリティが高いダイヤモンドの方が高い価値を持つという考え方もあります。
ダイヤモンド製品を買う際「○○カラットのダイヤモンド」と掲げられているのを目にすると思います。
もちろん数字が大きいほど、粒の大きなダイヤモンドとなるのですが、厳密にはカラット数は見た目の大きさではなく重さを表す単位です。
大きな粒は小さな粒よりも希少性が高いため、高い価値を持ちます。
例えば、一粒のダイヤモンド原石が発掘された場合、まず一番大きいダイヤモンドが取れるよう削り出し、その後小さなサイズを削っていき、
最後に多少形が悪くてもよい粒を取り出すと考えれば、その希少性が容易にイメージできるでしょう。
ダイヤモンドは基本的に無色に近いほど価値が高くなります。
最高ランクのものは「Dカラーダイヤモンド」と呼ばれ、婚約指輪などに多く使われています。
黄色味が増すにつれ、G・H・I・・・とランクが下がっていき、Zほどになると肉眼でもはっきりと分かる黄色となります。