グッチは高級皮革製品店として店を構えましたが、第二次世界大戦時、皮革が軍の統制品となり自由に使うことができなくなったことからキャンバス地の製品を発表。
そこに用いられたのがダイヤモンドパターンであり、これがグッチ初のシグニチャーとなるディアマンテです。
そしてこのダイヤモンド柄のディアマンテにイニシャルのダブルGを組み合わせたことにより、GGキャンバスが誕生しました。
これは、グッチ2代目のアルド・グッチがバッグにマークをつけることで、品の高さや美しさを表現し、高い宣伝効果をもたらすことを目的に、
創業者であるグッチオ・グッチのイニシャルの「GG」を入れた背景があります。
このオリジナルGGパターンは多くのセレブが愛用し、グッチの名声を世界中に広める結果となりました。
しかし、1975年にグッチ・パルファンという香水用の事業会社を立ち上げ、グッチ・パルファンで
取り扱うグッチ・アクセサリー・コレクション(GAC)の商品としてGGキャンバスのバッグが大量に出まわったことにより品質管理が行き届かなるにつれ、
ブランドの価値も下がることとなり当時はブランドを悩ます結果となっていました。
ところが現在では、当時の商品で状態がよいものが少ないことや、グッチ一族が経営していた時代のクラシックで芸術的側面が強いグッチ商品を「オールドグッチ」と呼び、
ヴィンテージアイテムとして人気が高まっています。