シャネル約100年の歴史のなかで、ヴィンテージアクセサリーと呼ばれる品物は世界大戦の終結からカンボン通りのブティック再開を経て
ココシャネルのが逝去した1971年までのコレクションのことを指す場合がほとんどです。
しかし、これら本当の意味でのヴィンテージアクセサリーとは別に、
1980年代〜2000年頃までにかけて作られたシャネルのアクセサリーの中に当時のデザインを復刻して作られたものが多くあったため、
これらのデザインを含めてヴィンテージと表現されることが多いです。
そのため、必ずしも年代的に古いものが多いということではなく、重厚な当時のデザインが使われたアクセサリーの総称というように考えるのが正しいかと思われます。
いわゆるヴィンテージシャネルというアクセサリーの特徴として、ゴシック調のデザインが取り入れられているということがあります。
ゴシック調のデザインとはとても広義な意味があるため、1つに絞ることはとても難しいですが、
シャネルのアクセサリーに関して言えばゴールドカラーを基調としながら退廃的、神秘的な色合いを出すためにあえてゴールドを
黒でくすませるという手法をとっているアイテムのことを指します。
また、大粒の不揃いな貴石・半貴石を使ったブローチやネックレスといったデザインも多く作られており、
これらは総じてバロック調のデザインとしてシャネルのヴィンテージアクセサリーの人気のトレンドとなっております。
このバロック調のデザインは現在のシャネルの中でもハイジュエリーのコレクションとしてバロックコレクションを展開しており、
今なおシャネルの中心的なデザインの1つとなっております。