「クルボアジェ」とは、フランスのコニャック地方で作られるブランデーのブランドです。
現在はサントリーの子会社が所有しているため日本で手に取りやすいブランデーのひとつですが、その歴史は古く、発祥はフランスです。
創業は1809年。エマニュエル・クルボアジェとベルシー市長であったルイ・ギャロワによって設立されました。
かの有名なナポレオン1世ともつながりが深いコニャックで、彼自身が愛飲していたほか、後継者であるナポレオン3世はクルボアジェを王室御用達にするほど愛していたといわれ、
別名「ル・コニャック・ド・ナポレオン」と呼ばれているそうです。
数代に渡って皇帝に愛されたコニャック、その素晴らしさがよくわかります。
現在あるクルボアジェブランドのシリーズにも「ナポレオン」の名を冠したものがあります。
クルボアジェは使用するぶどうが特別で、コニャック地方の「グランド・シャンパーニュ」「プティット・シャンパーニュ」「ボルドリ」「ファン・ボア」の4つの土壌で
育てられたぶどうをブレンドして使用しています。
これらの土壌は上位にランクされており、「いいものしか使わない」という強いこだわりが見えます。
クルボアジェは後で紹介するようにグレードによってランクがあり、それぞれ味わいは異なりますが、熟成年数の少ないものはフレッシュな味わいであるといわれ、
熟成年数が上がるほどにまろやかで樽の独特の香りがある深みのある味わいになるといわれています。