ルイヴィトンの「エピ」という名前には麦の穂という意味があります。
表面に流れるような細かい線が、風になびく麦の穂のように型押しされています。
なぜ麦の穂?と疑問に感じるかもしれませんが、麦の穂はヨーロッパでは昔から豊かな恵みを象徴する幸運のしるしとされてきました。
豊かな恵みの象徴である麦の穂は、まさに高級ブランドにふさわしいモチーフといえるでしょう。
数あるルイヴィトンの素材のなかでも、エピは比較的シンプルなモデルラインです。
そのシンプルさが好きというファンも多くいますが、シンプルさ以外にもモノグラムやダミエとは違った魅力があります。
エピは独特な型押しが個性的ですが、その型押しがあることにより、光の当たり方で見た目の印象が変化するのも特徴です。
表面が平らな一般的なレザーは、光が当たっても反射するだけでそれほど変化はありません。
しかし、エピ・レザーには細かい型押しがあるため、光が当たると陰影ができて質感の印象に変化が生まれるのです。
さらに、陰影により色彩も微妙に変化するので、同じカラーでも光の当たり具合によって微妙に違った印象になります。
レザーそのものは無地なのでシンプルですが、微妙な変化を楽しめることで、長期間飽きることなく使用できるでしょう。